McCoy Tyner – Trident 前編
こんにちは。
McCoy Tynerが亡くなって一週間ほど。
追悼を込めてリクエストして下さるお客様もいらっしゃいます。
私にとっても欠かせない存在な方で、
2017年のリオープンの時から、お店の壁にレコードを飾っています。
今日はHip Hopのサンプリングを軸にご紹介したいと思います。
※サンプリングとは?
過去の曲や音源の一部を引用し、
再構築して新たな楽曲を制作する音楽制作法・表現技法
McCoy Tyner – Trident
McCoy TynerはJohn Coltraneのバンドに在籍し、
などなど、一度は耳にしたことがあるような名盤のピアノを担当しています。
お店に飾っているのはこちら
McCoy Tyner – Trident(1975年録音)
Piano : McCoy Tyner
Bass : Ron Carter
Drums : Elvin Jones
このB面2曲目にある「Impressions」が
Hip Hopの曲のサンプリングソースになってるんです。
モヤモヤした気持ちをスカッとさせてくれるような
疾走感のあるピアノがたまりません。
Black Sheep – The Choice Is Yours
Impressionsをサンプリングしたのがこちら。
Hip Hop黄金期といわれる1990年代に制作されたレコードです。
では早速聴いてみましょう
Impressionsのどの部分が使われているかわかりました?
ではもう一度元ネタから
3:03から傾聴してみて下さい
Ron Carterのベースがうなっていますね~!
3:03からのベース部分をループさせ
ビート、ラップなど、その時代のエッセンスを追加したのが
私はHip Hop世代です。
今でも90’s Hip Hopをよく聴いています。
Black SheepがThe Choise is yoursでサンプリングしていなかったら
McCoy TynerのImpressionsに辿り着いていないです。
常連さんには McCoy Tynerの話、私の世代は Black Sheepの話。
その逆のお話をするときもあり
常連さんにサンプリングの話をすると目を丸くして面白がるし
私の世代にJazzの話をすると、カッコイイと前のめりで興味を持ってくれます。
サンプリングは年代の違う音楽の架け橋だと思っています!
Hip HopとHip Hopカルチャー。
Jazz、そして音楽に感謝!!
PABLO二代目マスター 辰
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